Message
夏の昼下がり

太陽が照りつけながらも風が爽やかだった昨日は
千葉県市川市・行徳文化ホールにて演奏会でした。

ショパン、ベートーヴェン、そしてリストからなるこのプログラムを
弾かせていただくのは今年で4回目ですが、
特にベートーヴェンの熱情、この大作には毎回気持ちを入れなおすつもりで
向かっております。
そのくらい膨大なエネルギーを有した作品で、第1楽章を弾き始めるときは
時に恐怖にも似た感情を覚えます。
でもこの作品の心を深くえぐるような魅力を感じてからは
大好きな作品の一つになりました。

温かく迎えてくださいましたホールの皆さま、そして幸せなお言葉を
沢山かけてくださったお客さま・・・・・・・
本当にありがとうございます。
お客さまからのお言葉、いつも温かいスープのように体と心に染み渡ります・・・。



話は変わってしまいますが私はスープが大好きです!
日本の椀物はもちろん、ポーランドでも毎日スープを飲んでいました。
ポーランドには本当に沢山の種類のスープがあって、
日本人の私達の口にも良く合いますのでポーランドへお出かけになった際は
ぜひお試し下さい!
ちなみに私のお気に入りはRosol(ロスウ)というヌードル入りのコンソメスープと
森のキノコがたくさん入ったZupa z grzybow lesnych
(ズッパ・ス グジーブフ レシヌィフ)です!

次回は10月、金沢と大阪でシューマンのコンチェルトです!
オーケストラと初めて弾かせていただきますが、
浮遊しているような響きとドラマティックな展開が同居している
大好きな作品です。
演奏会を今から心待ちにしております。

演奏会を終えて - -
ラウマ音楽祭
まずはこちらをご覧下さい!







下の夕日は夜11時前の様子です・・・。
夜9時頃まで太陽が照っていて、夕食をとっていても昼食では?
と思ってしまいます!


このような環境の中、ラウマ音楽祭に行ってまいりました。
ラウマはヘルシンキから250キロほど北西にある海沿いの町で、
爽やかな空気に満たされていました。

出演者皆同じ場所に宿泊して食事もテラスで一緒にとる、という
アットホームな雰囲気の中、幸せな8日間を過ごしました。



プログラムは水谷川優子さんとのデュオと私のソロ、そして
ヴェイオリンのエリナ・ヴァハラさんが加わったトリオ!

紀尾井ホールでも水谷川さんとご一緒したショパンのソナタですが、
場所が変わると本当に聞こえ方、感じ方も変わるのですね・・・。
特に第2楽章、フィンランドの空気のような清清しさが溶け込んで
ショパンの音の世界を2人で心から楽しみました。

また今回は「ボヘミアの物語」と題した一夜もあり、ドヴォルジャークの
「森の静けさ」や「ユーモレスク」、ヤナーチェクの「おとぎ話」、そして
スメタナのピアノトリオも演奏いたしました。



↑ トリオ終演後水谷川さんとエリナさんと


ピアノ曲はあまり数が多くない彼らですが、その魅力的な音楽は
本当に素晴らしいですよね・・・。
東欧の香り、と言うのでしょうか、どことなくポーランドにも似た雰囲気があって
心から落ち着いてしまいます。
ショパンの音楽が日本人に愛されているようにきっとボヘミアの音楽も
私達にとても近い、親しみやすい音楽と思います!



↑ 音楽監督のマーク・ゴトーニさんと水谷川さん、そして水谷川さんの
  チェロ雄くん!

この度マークさんと水谷川さんがラウマ音楽祭に私を招待してくださいました。
幸せな8日間を本当にありがとうございます!!
音楽祭のプログラムもすべてマークさんが作ってくださったものですが、
素晴らしいプログラムの数々で・・・。
ショーソンの「果てしない歌」 シュニトケのピアノ五重奏曲など
知られざる名曲が散りばめられ、本当に心に残りました。


次回の演奏会は8月28日の行徳文化ホール、
フィンランドで感じた空気を思い起こして私自身も楽しむことが出来れば、と
思っています!




↑ 音楽祭の旗の下で
  因みに・・・この緑色のTシャツはフェスティヴォの公式(!)
  Tシャツです!




↑ お食事も毎日美味しかった!
  フィンランドはベリー類が有名ですが、このホテルの裏の森にも
  普通に自生しているそうです。




↑ 水と木々の緑が美しい・・・・・・・・・・


演奏会を終えて - -
一体感

25日、水谷川優子さんとの紀尾井ホールのリサイタルがお蔭さまで
無事終了致しました!

ピアノの名手でありピアノを殊更愛したショパンとラフマニノフが
なぜピアノとのソナタにチェロを選択したのか・・・
その訳が今回少し分かった気がします。

これら2つのソナタ、完全にチェロとピアノが一体となるように
書かれていることに気が付きました。
その瞬間、

「対等な役割」

という言葉をまず思いつくのですが何故かしっくりと来ない・・・。

「対等」ではなくやはり「一体」だったのではと思います・・・。


特にショパンのソナタ、音のバランスに異常な拘りを感じさせる
彼の作品にありながら、ピアノパートの所々に不完全な和音が
存在しています。
しかしチェロパートと同時に弾くとぴたりと調和する・・・。
このとき、もし違う楽器であったなら同じ高さの音でも
ピアノの和音を充填するには個性が違うので水と油なのですが
チェロの音とは何故か合う、という不思議な体験をしました。

彼らがチェロを選んだ理由の一つのような気がします。


今回水谷川さんといつもにないくらい多くの時間を
合わせに費やしていました・・・!
それはチェロとピアノを合わせる、というよりも
溶け込ませるために必要な時間だったのかも知れません。

リサイタル当日はもちろんですが、この「合わせ」の時間を沢山
水谷川さんとご一緒させていただいたことが何よりも幸せでした・・・。
素晴らしく豊かな時間で・・・!

水谷川さん、本当にありがとうございます。




↑ 前半終了後 水谷川さんと調律の齊藤さんと
(このあと慌てて衣装替えでした・・・笑)

齊藤さんがいつも作り出してくださる魔法のようなピアノの音・・・。
チェロの水谷川さんと一体となる喜びと
自分自身がピアノと一体となる喜び・・・。
本当に有難い幸せです。





↑ 打ち上げの時!
さわやかな見た目の飲み物ですがどちらもソフトドリンクではありません(!)
本当に幸せな一日でした。


演奏会を終えて - -
新潟へ!

急に蒸し暑くなりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか?

さて、昨日は新潟に行ってまいりました!


新潟市北区文化会館↓






平成22年にオープンしたばかりと伺いましたが、どの座席からも音が美しく聞こえる
素晴らしいホールでした・・・。

プログラムは3月に大阪のザ・シンフォニーホールでも演奏させていただきました
ショパン、ベートーヴェン、そしてリストです。


前半の最後はベートーヴェンの熱情ソナタなのですが、そのあと後半に
リストの大曲が続く、ということで、
まるで前半と後半と演奏会2回分のようなプログラムでした!
(アスリートプログラム、と密かにあだ名をつけています・・・)

作曲家のエネルギーの凄まじさ、畏怖の念さえ抱いてしまいますが、
それだけ命を削って生み出した作品の数々には本当に心を動かされます。


お聴きくださいましたお客さま、会館の方・・・新潟の方が本当に温かくて
離れるのが名残惜しく感じられました。
長野市出身の私は新潟に行くと何故か心からほっとしてしまいます。

リハーサル、いつものようにあまりにも私が暑がるのでわざわざ扇風機を
買ってきてくださったり・・・!

地元(豊栄)名産の桃太郎トマトを楽屋まで持ってきてくださったり↓




お心遣いの数々、本当に幸せでした。

最後に会館の皆さまと↓





演奏会を終えて - -
音楽の力を信じて

昨日も大きな余震があり、東京の自宅もしばらくの間揺れ続けました。
東北にお住まいの皆さまの不安なお気持ち、私には到底計り知ることができません・・・。

早く地震が収まり、原発の状況も落ち着き、皆が安心して生活できるように・・・
それだけを強く、強く願っています・・・。


日々多くのニュースが流れていますが、希望の光が感じられる瞬間を見つけました。



幸せそうに温かなスープを召し上がっている方の笑顔

歌やトランペットの音に涙をためながら聞き入っている方の笑顔



心のこもった料理と文化は人々をいつでも幸せにしてくれると信じています。



4月3日、奈良にてチャイコフスキーを演奏してまいりました。
藤岡幸夫先生、関西フィルの皆さまの本当に温かな音に包まれて、久しぶりに紐解いた
チャイコフスキーの音楽がこうも美しかったのかと改めて思いました。
沢山の方に支えていただいて今日がある、ということをずっと考えていた一日でした・・・。
お聞きくださった皆さま、本当にありがとうございます。

前日、奈良公園に少し足を伸ばしました。
決して華美ではないのですがパワーを充填されるような、空気の綺麗な
素敵な場所でした。
すでに桜も美しく咲いています・・・。





演奏会を終えて - -
葬送と幻想 

ショパンが遺してくれた作品の数々・・・その中でも

「葬送ソナタ」
「幻想ポロネーズ」

この2つは僕にとってある意味でかけがえのない作品でした。


今週は仙南・えずこホールと東京・トッパンホールで
この2つの作品を含むプログラムの演奏会をさせていただきました。



この2つの作品を始め、ショパンが伝えてくれるもの・・・
それはやはり希望、なのだと思いました。

一つ前の「メッセージ」にてポロネーズ第5番と幻想ポロネーズの
終わり方には共通するものがある、と書かせていただきましたが、
幻想ポロネーズの最後の音に触れた後第5番のポロネーズの
最後の音に直面すると、確かに5番の音は悲しい怒りの音なのですが、
それによって逆に平和を想う心が顔を出す、という不思議な
感覚を味わいました。

葬送ソナタも、あれほど悲痛で恐ろしいほどに現実的なのに
あの最も痛ましい第4楽章でショパンが私達を救ってくれるような、そんな
気持ちになりました。

幻想ポロネーズも、喜びが爆発するのは最後のほんの少々で、
それまではずっと涙を流しているような、そんな感まであるにもかかわらず
だからこそその中に垣間見える一瞬の幸せがどれほど有難いものか
教えてくれるようです・・・。


えずこホール、トッパンホールで多くの方に温かく見守っていただきながら
これらの作品を演奏させていただけましたこと、心から幸せに思っております。
本当にありがとうございます。

演奏会を終えて - -
秋直前の高原

先週の日曜日は長野県の木曽文化公園・文化ホールにて演奏してまいりました。

僕は長野県長野市出身なのですが、木曽に伺ったのは初めてで・・・!
長野県は南北に広く、木曽からは長野市へも名古屋市へもちょうど
同じ距離なのだそうです。

そんな中迎えてくれたのが・・・



この看板!!



ご覧になれますでしょうか・・・?
コンサートの案内が交差点の真ん中の看板に・・・(顔写真付き!)
とても幸せな気持ちになりました。


リハーサルをしていて感じるのはホールに使われているヒノキの匂い・・・。
ホールの中でも高原の空気を吸っているようでした。

今回は革命やワルツ、そして葬送ソナタと英雄ポロネーズなど、
大作・小品を組み合わせたプログラムになりましたが、
改めてショパンという人の存在が尊く感じられました。
雨だれなどはホールと特に相性がよく、ホールもピアノも生きているのだなと
思いながら演奏していました。


前日からお付き合いくださった(!)小谷さんと原さんと

初めてお世話になったにもかかわらず本当に温かく迎えてくださって
素晴らしい滞在となりました。
ありがとうございます。


館長さまと3人で!

今回は特にご家族で来てくださった方が多く、その和やかで温かい雰囲気の中
ショパンを演奏でき心から幸せに思いました・・・。
本当にありがとうございます。


次は10月8日、ティアラこうとうにて演奏させていただきます。

前半はショパンを描いた映画「別れの曲」が上映されます。
「アマデウス」もそうですが、伝記の中にしか登場しない作曲家が
映画の中では一人の悩める人間として登場する面白さがあり、
彼らが身近に感じられますよね。

ぜひお聞きいただければ、と思っております。

演奏会を終えて - -
ショパンとチェロ・・・
今年はショパン生誕200年ということで今まで以上に彼の作品に親しんでおります!
そしてこの度、水谷川優子さんとショパンのチェロ曲を演奏させていただきました。


まず9月12日に新潟・だいしホールにてショパンの最後の大作、チェロソナタを・・・

この曲は実は長く僕の憧れの作品でした。
初めてチェロソナタを知ったのはポーランドで室内楽のレッスンを受けた時・・・。

音楽は紛れもなくショパンその人のものなのですが、既に彼の手から離れている、と
言いましょうか、地球だけではなく宇宙空間に馴染んでしまっている印象を受けました。


本当に不思議です。

この感覚は舟歌でも味わっていました。


チェロとピアノが音の渦の中で歌っている・・・この素晴らしい曲をぜひ一生
勉強してゆきたい、と思いました。


  

そして昨日は横浜・サンハートにてオール・ショパンプログラムを演奏させて
いただきました!

この日のプログラムには幻想ポロネーズ、英雄ポロネーズ、そしてチェロとピアノのための
序奏と華麗なポロネーズの3曲ものポロネーズが偶然にも並びました。

ショパンは同じジャンルの作品を様々な年代において作曲していますので、その時の
移ろう彼の心情がよく分かりますが、これらのポロネーズにもすべて独特の色彩が
あって・・・。


ポーランドでは英雄ポロネーズをまるで第二の国歌のように大切にしていたことを
思い出します。




そして水谷川さんとのポロネーズ・・・!

チェロパートとピアノパートが交互にメロディーを奏でるようになっていますが、
チェロとの掛け合いが本当に楽しくて・・・!!


ショパンがまだ19歳のときに作曲したと言われる作品ですが、この曲から僕も
たくさんの幸せをいただきました。

 

お忙しい中演奏会にお越しくださいました皆さま、本当にありがとうございます!

そして共演してくださった水谷川さん・・・素晴らしい時間をご一緒させていただいて
本当に幸せでした。ありがとうございます。



新潟での1コマ・・・




この後新潟の美味しいものをいただいてまいりました!

幸せな気持ちで帰宅・・・。

その土地ならではの食材、お酒といった言葉に非常に弱いのです・・・。




演奏会を終えて - -
<< | 2/2 |