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導かれるように…
先週火曜日の長野での演奏会、たくさんの方にお越しいただいて
感謝の気持ちで一杯です。
皆さま、いつも本当にありがとうございます!

ショパンの協奏曲、今まで何回か弾かせていただいていますが
その時の気持ち、弾く場所、ご一緒するマエストロとオーケストラ…
様々な要素によって全く別の曲に聞こえることがあります。
言葉にすると抽象的になってしまいますがまさに

小宇宙

です………!

自身でも実感しますが、音楽は嗜好品ではなく人生に必要不可欠なもの、
なのですよね…。
実態のないはずの「こころ」が動く、という感覚が
確かにこの世界には存在しています。

そんなことをしみじみと感じる一日となりました!



実は今年の10月よりワルシャワに戻る運びとなりました。
大好きな日本の繊細さと同時にポーランドの温かさを
こころが求めたのかもしれません。

ポーランドの景色で不思議と思い出すのは
日が長くて緑の美しい、人々の表情が明るい夏よりも
風が泣く音の聞こえる厳しい冬なのには自分でも驚いています。

留学中も「日本へ戻る」と同じ感覚で「ポーランドへ戻る」と言っていました。
きっとこれからも、どちらへも「戻る」のだと思います…。

たくさんの方々に支えられて心の赴くままに楽器に向かえることを感謝しながら
これからも精進してまいります(もちろん楽しみながら…!)
皆さま、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます!


長野の演奏会の後、マエストロと!
演奏会を終えて - -
生涯不変のもの…
作曲家には様々なタイプの方がいらっしゃると思います。

初めから音楽が溢れ出るタイプ、
時が経るに従って刻々とスタイルを変えてゆくタイプ、
晩年急に目覚めるタイプ …

それこそが作曲家それぞれの個性だと思うのですが、
思えばショパンはどんなに先進的な作品を作ったとしても
その独特のスタイルと音使いは若い頃から全く変わらなかったと思うのです…。
彼の師であるエルスネルは学生ショパンを
「驚くべき才能、音楽の天才」と表したそうですが、
先達からの影響を受けながらも
やはり初めから「彼の」音楽になっていたということでしょうか…。

ショパンのピアノ協奏曲は2曲とも20歳になるかならないかの頃の作品で、
晩年の作品に比べるとまだ熟していないなどの声も聞きますが、
私はこの2曲や演奏会用ロンド「クラコヴィアク」などから
鮮やかで懐かしいポーランドの景色と空気が溢れてくるのを感じます。
ご縁をいただいてポーランドで勉強し、そして再びその地に戻ることになる私には
かけがえのない作品となっています。

7月1日(火)長野市のホクト文化ホールで
ベルリン交響楽団の皆さまと1番協奏曲をご一緒しますが、
過去と未来をつなぐような気持ちで心を込めて演奏する所存です。
この素晴らしい作品を素晴らしい機会に演奏できる幸せを込めて…!
演奏会のお知らせ - -
5月は新緑の季節!
みなさまご無沙汰してしまいました・・・。
遂に桜前線が北海道まで到達しましたね!
桜と言えばポーランドのショパンの生家にも桜の木があります。



私はいろいろな場所の桜の表情を見て回るのが好きなのですが、
実は毎年一番楽しみにしているのは
いつも通る道にある、名もない一本の桜の木だったりします・・・。
人けのないところでも美しく咲いている桜・・・健気ですよね。

3月の終わりはめぐろパーシモンホールにて演奏させていただきました。
ホールにはそれぞれ表情があり、響きも違いますが
こちらは殊更温かく、アットホームな雰囲気の素晴らしいホールでした!
そのような場所で温かいお客さまに聞いていただける幸せ・・・!
本当にありがとうございました!

ショパンのバラード4曲は本当にかけがえのない作品ですので、
舟歌のように節目に弾き続けてゆきたいと思います。


さて!5月になりましたが5月と言えば新緑の季節・・・。
5月17日、岐阜市の三甲美術館で水谷川優子さんのチェロとご一緒いたします。

http://www.sanko-museum.or.jp/index2.htm

去年もこちらで弾かせていただきましたが、
ガラス張りの広間からは美しい季節の木々や花が見渡せ、とても素敵なところです!
爽やかな風と新緑を感じながらぜひフランスのチェロソナタの名品を
ご堪能いただければと思います。
私は長良川の鮎をまたいただけるのも楽しみです・・・!
演奏会のお知らせ - -
爽やかな風を受けて
次の季節に移ろうとしているのを肌や心で感じる頃となりました。
あれほど苦しめられていた猛暑も懐かしくさえ感じます・・・。

爽やかな風が吹き始めた今月7日、稲城市iプラザホールにて
シューマン・ラヴェル・ショパンを演奏致しました。
透き通った美しい響きのするホールと素晴らしい楽器が相俟って
とても幸せな時間を過ごさせていただきました。
作品と、一期一会のホールや楽器との出会いから
アイディアをいただいている日々の中で
素晴らしいホールや楽器に出会えるということは
この上ない喜びです。

そして温かく耳を傾けてくださいましたお客さま、
本当にありがとうございます・・・。
舞台上では一人のことが多いですが
沢山の方に助けていただいて見守っていただいている、と思うと
いつも温かい気持ちになります。


今回本当にお世話になったiプラザの森さんと山口さん、
ありがとうございます・・・。



いつも限りなく美しい音を作ってくださいます斎藤さんと
ご一緒して・・・




さて、今週土曜日は大阪のザ・シンフォニーホールで
ラフマニノフのパガニーニ・ラプソディーを弾かせていただきます。
ラフマニノフのすべての要素が凝縮したようなこの素晴らしい作品、
一つ一つの変奏を心こめて演奏できたらと思っております・・・。
演奏会を終えて - -
稲城・iプラザでリハーサル!
「猛暑」という言葉が毎日当たり前のように聞こえてきますが
皆さまお元気でいらっしゃいますか・・・?
天気予報で38、39という気温を目にするとグッタリ、、、ですが
この時期に目にする高原の木々の緑や色鮮やかな野菜などは
まさにこの暑さがもたらす幸せかなと思い過ごしています。


この涼しげな木々が東京でも見られるなんて・・・!
先日、9月7日に演奏会をいたします稲城市のiプラザで
リハーサルをさせていただきましたが、
京王線・若葉台駅(調布から10分で到着してしまいます)を降りると
そこには小高い丘があり周りには緑の山々が・・・。
都心から少し離れるだけで気温も若干下がり、風もさわやかです!

そしてこのホールの素晴らしい音響と温かい雰囲気・・・!


こんな素敵な場所でシューマン、ラヴェル、ショパンを演奏できるのが
今から楽しみでなりません。
ホールとピアノの関係は本当に不思議ですよね・・・。
ピタリと相性が合ったときはまるで音が身体に染み込んでゆくような感じがします。

ピアノの音を確かめながら触っておりましたら・・・
iプラザの方が少し録ってくださいました!!↓

http://www.facebook.com/inagi.iplaza

近頃は9月もまだ真夏のような陽気ですが
きっと稲城市は緑に囲まれて涼しい風に包まれるはずです・・・!
演奏会のお知らせ - -
充実の5月が終わり・・・次は!
梅雨らしからぬ涼しさが続いていた東京でも
ついに「湿気の季節」となってしまいました・・・。
皆さまいかがお過ごしでいらっしゃいますか?

自宅の楽器の状態が急に変わり、やはり楽器は生きているのだなと
感じてしまいます。



さて、5月はそのあと新潟、岐阜と様々な場所で弾かせていただきました。
食事が美味しいところばかり・・・詳細はブログの最後を・・・(笑)


新潟のりゅーとぴあは大好きなホールです。
コンサートホールでソロを弾かせていただくのは今回が初めてでしたが、
大きい会場なのになぜかお客さまに囲まれても温かい感じなのです。
会場を感じてみました↓



そして今回本当にお世話になりましたりゅーとぴあのお二人・・・
ありがとうございます!



午前11時半からという早い時間帯の演奏会でしたが
休日にもかかわらず沢山の方にお越しいただき、本当に幸せでした!




その1週間後は初めて訪れた岐阜にて・・・



水谷川優子さんとこのような素敵な美術館での演奏会!
この木目調のピアノ、コンパクトながらレトロで温かい音が出て、
ヤナーチェクの「森の響き」に寄り添ってくれました。
いつもピアノから教わることばかりです・・・。
この1週間後の紀尾井ホールの演奏会では、また違った素敵な個性を持ったピアノで
水谷川さんと音物語を楽しく紡ぐことができました。

本当に充実した数週間でした!
7月は7日の七夕コンサートと20日の兵庫・芸文でのリサイタル、
今はシューマン・ラヴェル・ドビュッシーに取り組んでいます。
暑い時期での演奏会になりますが、涼やかなプログラムを
お届けできればと思っております。



<Smacznego!>

新潟、岐阜と行ってきたならばこのコーナーは欠かせません!

日本全国の中でも私が特に好きな新潟のお料理、
米どころの名にふさわしく、お店はもちろん
ホテルの朝食のお米にもいつも感動してしまいます。

今回はりゅーとぴあの方がご厚意で
素敵なお店に案内してくださいました!





この後お鮨をいただきましたが、新潟の名物・南蛮エビをはじめ
心のこもったお味で幸せなひと時でした。
新潟に通いたくなってしまいます・・・。


そして初めて訪れた岐阜。
鵜飼の鮎は有名ですが、実際に鵜飼を見ながら美味しい鮎がいただけるとは
想像していませんでした・・・!
長良川のすぐ脇に建つ旅荘にて演奏会「前」の祝賀会、、、





塩焼きだけでなく、子持ち鮎の甘露煮など様々な形で初夏の味を堪能しました。
ワタの苦みが香ばしくてクセが全くないのです!
そのほかのお料理も盛り付けから美しくて
その夕餉を糧に翌日演奏会に臨みました!
おかげで鮎のようなみずみずしさが音にも多少出たような・・・!?
演奏会を終えて - -
春の訪れ・・・えっ、もう終わり・・・!?

このような時期はあっという間に過ぎてしまい・・・。
急に夏のような暑さになってしまいました!
春と秋が短くなってゆきますね・・・。


先日は私の大好きなショパンの2番の協奏曲を
長野県須坂市・メセナホールにて演奏致しました。
メセナホール、昨年のショパンチクルスでも本当にお世話になりましたが、
今回、そのチクルスの締めくくりとしての協奏曲でもありました。

数ある協奏曲の中でも異質な、ピアノを「目立たせる」ためではない作品・・・
ただ本来の意味が「協奏」であるならば、
繊細なピアノに寄り添うように躊躇いがちに鳴るオーケストラとの様相は
まさに「協奏曲」であるように思えます。

練習をしていて身体が喜ぶ、というのでしょうか、
この作品はその難しさと同時に素晴らしい癒しの力を持っています。
唐草模様のような1楽章の右手の動きや広大な景色を思わせるラルゲット、
あくまで控えめなマズルカの最終楽章、そのどれもが
究極の美という感じがします。
このような作品と出会うたびに感謝の念を禁じえません。

共演してくださった工藤俊幸先生、メセナホールオーケストラの皆さま、
そしてメセナホールの皆さま、本当にありがとうございます。

↓「メセナの風」
学校訪問コンサート、2回目は須坂市・日野小学校へ!
今回も小学生の皆さんの笑顔が嬉しかった・・・。




これからは19日の新潟・りゅーとぴあ、25日の岐阜・三甲美術館、
そして6月1日の紀尾井ホールと続きます。

りゅーとぴあは日曜日のお昼、くつろいだ気分の中でのショパン、
岐阜は水谷川優子さんとのデュオと私のソロを美術館という素敵な場所で、
紀尾井ホールは水谷川さんとお送り致します「音物語」、
プログラムもそれに向かう気持ちも初夏のようなさわやかさを帯びてきました・・・!


演奏会のお知らせ - -
深々と降る雪と温もりの山形
今年の雪は思いがけない形で私たちを驚かせています・・・。
私はなぜか雪道で足を滑らせることが多くて(単に注意不足だと思いますが・・・・・・・・)
その度に怖い思いをするので今年は特に気を付けて歩いています。


土曜日は山形市・山形テルサにお邪魔致しました!
天気予報で土曜日にかけて大雪、と聞いていましたので
迷うことなく前日に山形へ向かいました。
太平洋側では晴れていても日本海側では猛吹雪、ということもよくありますよね・・・。
まさに新幹線の車窓から見える景色は福島を過ぎたあたりから急変しました。
私も長野出身だからでしょうか、雪景色はなぜか落ち着きます・・・。


演奏会当日も大雪!!
ホールの方も数日前までは雪がなかったのに・・・とおっしゃっていました。

そんな雪が降りしきる中、わざわざ演奏会にお越しくださった皆さま・・・
外の寒さが幻のようにホールはお客さまの温かさで一杯でした。
山形テルサは以前レコーディングでもお世話になっておりましたが
その美しい澄んだ響きと木のぬくもりが感じられる空間が大好きで
いつかこちらで演奏できたら・・・と願っていました。

広い空間なのにアットホームな雰囲気も感じるのは
きっとお客さまの温かさとホールの皆さまのお心遣いに依っているのだと思います!
こんな幸せな空間で弾かせていただけましたこと、感謝の気持ちで一杯です。
本当にありがとうございます・・・。


演奏会後、本当はサイン会でお客さまに感謝を申し上げたかったのですが
大雪で新幹線が心配ということで急遽すぐに会場を後にすることになってしまいました。
でも車窓から行きと同じように雪を眺めながら、山形の皆さまを思い出して
満たされた気持ちで東京までの3時間を楽しみました。

素敵な一日になりました。
本当にありがとうございます!



<Smacznego!>

さて!唐突に出てまいりましたこちら、これから時折
その時に私がいただきました美味しいものをこのコーナーで
ご紹介したいと思います!

※スマチュネゴ!とはポーランド語で「召し上がれ!」という意味です。



以前レコーディングの後に記したメッセージにも
山形は美味しい食材の宝庫と書いた覚えがありますが、
今回もまさに実感致しました。
お米(つや姫)をはじめ名物の芋煮、だし、冬にも食べられる山菜の数々など
ヘルシーで美味しい品ばかり!

特に感動しましたのは日本酒・・・。
山形の十四代というお酒が好きで毎回いただくのですが、
こんなにも種類があったのですね・・・!










それぞれに香りと口当たりが変わって一口ごとに驚嘆!でした。
お食事と合わせるのも素敵ですが、食前酒にそのままいただきたくなるような
そんなお酒です。



演奏会を終えて - -
2013年の始まりに・・・
皆さまにおかれまして2013年も素晴らしい1年になりますように・・・!

ショパンチクルスという貴重な機会を頂きました去年は、
まさに新たな発見の連続でした。
舟歌、スケルツォ第4番、即興曲第1番といった従来からの愛奏曲に加えて
マズルカ作品41やロンド作品16なども大好きになりました。

ショパンの当時の手紙に「新作」という言葉がたくさん出てまいります。
今では私たちの誰もが知っている作品も当時は彼の「新作」だったのですね・・・。
この単語を聞くたびに感動を覚えます。
こんな傑作の数々も当時は新作として世に送り出されていたということを・・・
まさに傑作は時代に関係なく生まれ出るということでしょうか・・・。



本年初めての演奏会、今週の土曜日に山形市の山形テルサにて開催致します!
ショパンとドビュッシー、そしてプーランクからなるプログラムを演奏致します。
実は山形テルサ、ノクターン集のレコーディングを行ったホールということで
印象深く私の心に残っております。
録音当時真夏で大変暑かったのですが一転ホールの中は静寂に包まれ、
まるで水面に水滴が落ちた時のような澄み切った響きがしたことを覚えています。
こちらで大好きな作品の数々を演奏できますのを心待ちにしております!

皆さま、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!


山本貴志
- - -
数々の感謝と共に・・・
前回から大分時間が経ってしまいました・・・。ごめんなさい!

9月終わりから時が過ぎてもう12月に入りましたが、
何から記したら良いか迷ってしまうほど、その間に貴重な演奏の機会、
お客さまやホールの方との温かい交流がありました。
残っていますのはいつもに増しての感謝の気持ちです。



まず今年の最も大きな挑戦の一つだった「ショパンチクルス」が
おかげさまで無事に終了致しました。
故郷に戻ることができなかったショパンの作品を
私は故郷で弾いて、そして聞いていただけるという有難さ・・・

例えばマズルカは、ワルシャワ時代に書かれた無垢な作品に始まり、
パリでの活躍目覚ましい時の個性的で主張のある作品、
故郷が遠くなってきたことを悟っているかのような憧れを持った作品と続きますが
心を打つのは最晩年に再び幼少期の歌を口ずさんでいるような作品に
逆戻りするところです・・・。
「自分のルーツを知らずして国際人にはなれない」とよく聞きますが
ショパンはまさにそのお手本、自分と自分の故郷を大切にしていたからこそ
世界中で愛されているのだと思います・・・。

今回そんな貴重な経験をさせてくださいました須坂市・メセナホールの方々に
心から感謝を申し上げますとともに、演奏会に足を運んでくださいました
全ての皆さまおひとりおひとりに有難うございます、とお伝えしたい気持ちです。
5月から10月までの5か月間ショパンに取り組み続けましたが
飽きるどころかますますその魅力に取りつかれ、
またすぐにでも挑戦したい気持ちです!
これから一生かけて大切に温めてまいりたいと存じます。



そのあとの「横浜国際招待ピアノ演奏会」、心温まる素晴らしい時間でした・・・。
演奏会前の海老彰子先生の「皆さん演奏を楽しんで!」という温かいお励まし、
みなとみらいホールの皆さまの細やかなご配慮とお心遣い、
素晴らしい楽器の状態を作ってくださいましたヤマハの皆さま、
一緒にコンサートまでの数日を過ごして仲良くなった、共演した3人のピアニストの方々、
そして温かい拍手で見守って下さったお客さま、

演奏会ではありましたが本当にアットホームな雰囲気の日々で
横浜という開放的な土地柄もあってか心身とも本当にリラックスしておりました。
この伝統のある演奏会に出演させていただけて心から幸せです。





その1週間後のザ・シンフォニーホールでのリサイタル、
ずっとお世話になっておりますホールということもありまして
楽屋口に降り立つだけで笑顔になります。

今回はショパンとドビュッシーというプログラム・・・
実は日本の演奏会でドビュッシーをしっかり取り上げますのは初めてで不安もありましたが
この素晴らしいホールは会場の隅々にまで音を届けてくれまして、
そのドビュッシーが生み出した美しい音楽に私も幸せを頂いていました・・・。
微かな陰影までも描き出す彼の音楽、本当に唯一無二のものですよね・・・。

アンコールには、
前半の最後でも演奏致しました英雄ポロネーズを弾かせていただきましたが、
最近この作品が改めて気高く感じられます・・・。
ショパンチクルスで全曲演奏させていただいた為でしょうか、
ショパンの本質は「気高さに彩られたエナジー」ということを強く思います!

いつもこのように幸せな経験ができるのはホールの皆さまの温かいお心遣いと笑顔、
プログラムに合わせていつも美しい音を作って下さる調律の北村さま、
そして笑顔で拍手を送ってくださいますお客さまのお支えがあってこそです・・・。
本当にありがとうございます!







そして一昨日、水谷川優子さんとのデュオコンサートが終わりました。
今回のタイトルは「An die Hoffnung 〜希望に寄せて〜」でしたが、
疑念は抱かずに希望を持たなければ!という歌曲の中の一節、
今回私も本当に勇気づけられました・・・。

何よりもベートーヴェンの音楽そのものがその答えであるかのように響き・・・
希望を持つだけでなく「持ち続ける」のは決して楽ではないのは
ベートーヴェンの作品に触れているときの疲労感(!)が物語っていますが、
でも最後は歓喜の涙を流すことができるような音楽になっていることからも
その説得力には凄まじいものがありました。

2012年という年、この素晴らしい機会を下さった水谷川さんに
心から感謝しております。
来年はまた違ったジャンルの作品でご一緒させていただきますので、
今から本当に楽しみです!






長くなってしまいましたがこれでもまだまだ書ききれません!!
来週、本年最後のイヴェントとして大阪でマズルカレクチャーを致します。
第5回、第6回を迎える今回は私の最も好きなマズルカの一つ、作品41-1を始め
作品41と50の全7曲を取り上げます。
達観の境地に入ってきたこれらの素晴らしいマズルカの魅力を少しでもお伝えできますよう
ポーランドの情景を思い浮かべながら取り組みたいと思っております!


↓演奏会後の打ち上げはどうしてこんなに楽しいのでしょうか!?

演奏会を終えて - -
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